じっと見つめていても

じっと見つめていても
気付かないのね

寂しいけれど
きっとそんな不倫
私は好きなの

視線が合えば
動揺するくせに、
集中している表情が
たまらなく好きで
つい、見つめてしまう

深まれば苦しいと知っているのに
繋がりを求めてしまう

迷惑をかけたくないけれど
愛される事を
願ってしまう

出逢えた喜びが
身に染みているのに
ままならない寂しさが
険しく冷たく迫って来る

恋は、
目隠ししたまま
私を川岸に連れて行き、
視界が広がった途端に、
渡るの?
引き返すの?
と矢継ぎ早に問い掛ける

答えは決まっているのに
キラキラ光る不倫サイト
目を細めて
私は立ちすくんだままだ

いくつも
同じ景色を見てきたのに
陽差しを跳ね返す水の魔力は
その度に私を虜にする

揺らしてはいけない水底だから
こんなに透んで見えるのね

通路で、すれ違うだけで
嫌な事を忘れられるの

笑顔を見つけられたら
彼の幸福が愛しい

本当はその胸で
泣いてみたいけれど、
一つを手に入れれば
全てが泡と消えてしまうから

高鳴る鼓動を
壊れ物のように包んで
そっとポケットに隠そう

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